こんにちは。

吉本歯科医院のカウンセラー森下です。

 

以前ブログでレントゲンの見方について書きましたが、いかがでしたか?

お分かりになりましたか?

 

一回見ただけでは、やっぱりお分かりになりにくいですよね?

 

くどいようですが、今日もまたレントゲンについて書きますね(^^;)

 

なぜ、患者さんにレントゲンの見方を覚えて頂きたいかというと、私は毎日たくさんの患者さんにカウンセリングをさせていただいています。

その時に必ずレントゲン写真を見ながらお話するのですが、多くの患者さんは「今まで歯医者へ行ってこんな写真撮ったけどここまで説明してもらったことはない」とおっしゃいます。

そうですよね。

 

歯医者に行く時ってだいたいが何かの原因で歯が痛いとか歯石を取りたいとかですよね。

 

一般的な歯科医院では患者さんが言われるとこだけの治療のみで終了というところも多いと思います。

 

たとえ全体が写る歯科用のパノラマレントゲン写真を撮ったとしてもその部分だけの説明をする。

でもよく考えてみると、レントゲン1枚の中にはいろんな診断の情報が診えます。

 

肉眼では見えない歯ぐきの中の骨、むし歯、あご(顎)の骨など、今、症状はでてない場所だけど、今の自分の状態がどうなのか知ることが重要じゃないでしょうか?

 

だってレントゲン1枚だって費用はかかっているのだから・・・

 

せっかく撮るのですから患者さんが自分で医師に質問できるぐらいになればいいなと思うのです。

 

当医院の院長吉本は「患者さん自身が悪くなっているところが分かることが大事だ」

言う考えなので、吉本歯科では常に研修をしてカウンセラー、衛生士、受付全てのスタッフが患者さんへのパノラマレントゲン写真の説明をできるようにしています。

 

あまり詳しく説明するのでドクターですか?と聞かれることもあります(笑)。

 

例えばむし歯にしても大きさによってレントゲンに写っている黒い影が違います。

 

患者さんは、むし歯は、すぐ削らないといけないと思っている方が多いです。

しかし削らない、進行しないむし歯もあるのです。

でも、むし歯よりも怖いのが歯周病や噛み合せが原因で歯槽骨(歯を支えている骨)がなくなることです。

特に{噛み合せが原因で骨吸収が起こる}ことを患者さん自身が分かるはずはありません。なぜなら症状がでないからです。

歯周病は歯ぐきが腫れたり、出血したりと痛みの症状がでます。

しかし、噛み合せが原因で痛みがでることは、あまりありません。

そこで早期発見できるのがレントゲン写真なのです。

 

症例①上下前歯の骨吸収


骨吸収.jpg 

 解説・・Aさんのレントゲン写真を見てみましょう↑

 

左右の下の奥歯がなく、(はがない)上下の前歯の骨が少なくなっています。

 

Aさんは、初め下の前歯の隙間が気になる。

奥に入れ歯を入れたいとおっしゃいました。

レントゲン写真で説明させて頂いた時、前歯の骨が無くなっているとは、思いもよらなかったようで、それが「かみ合わせ」が原因なんて全く予想外だったようです。

 

そうですよね。歯が骨で支えられているとか、かみ合わせの負担で骨が少なくなるなんて考えられないですよね・・・・

ほとんどの患者さんがご存知ないように思います。

 

そこで

当医院では、レントゲン写真を見ながら、今のお口の中の現状を必ずお話させて頂くようにしています。治療する、しないに関係なく・・・現状を知っていただくことによって患者さんの歯に対する意識が変わると思うのです。

 

~当医院の院長の診断~

「かみ合せ」と「歯周病」と「奥歯に歯がないこと」の三つの事由が要因ではないかと思われました。

 

「かみ合わせ」

本来、物をかむ歯は、奥歯(4番、5番、6番、7番)です。前歯は噛み切るぐらいです。しかしAさんのように両方の奥歯がないと食事をする時には、前歯で、かんでしまいます。

前歯は細い根っこなので物を噛むためにつかっていると負担がかかりすぎてしまいます。

 

「歯周病」

歯周病菌などの悪玉菌が歯の表面に付き歯槽骨(根の支えの骨)を溶かしていく。

 

「奥歯が抜けている」

歯は左右の隣の歯とあたっているからそれ程ずらされません。

Aさんのように奥にスペースがあると歯は動きやすくなり前歯に隙間ができたり歯が斜めになったりします。

 

~当医院の治療~

マウスピース矯正で歯を揃え、その後、奥に入れ歯を入れました。

 

このように、レントゲン写真が導きだせることは本当にたくさんあるのです。

患者さんご自身が、ご自分の状態をはっきりと理解することができれば選択できる治療も

また変わってくると思います。

 

私たち吉本歯科医院では、こうして日々、患者さんに、正しい理解をしていただくために

レントゲン写真の見方をお伝えしています。

 

わからないことは、どんなことでもご質問下さいね。

 

 

 

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