以前、私のブログで故郷のお話をさせていただきました。

 

我が家の息子は今小学校5年生・・・中学生までにはあと1年あまり・・・。

ふつう、どの家庭でも、それがどうしたのってことですよね。

 

小学校あがったら・・・中学校・・・ただそれだけじゃないの?って・・・。

これが、私の田舎では、大きなことだったんです。

 

私の卒業したH中学校は村立(市立、町立と同じ)でしたが、なんと全寮制でしたっ。

 

小学校卒業したら、我が家とはバイバーイの世界です。

 

規則正しく起床!

(起きるんじゃないです、起床です起床。このニュアンスわかりますか?)

 

年によって増減しますが、だいたい150人くらいの寮生が生活していました。

 

中学校は寮のすぐ横、寮は平屋で食堂を真ん中にして男子寮と女子寮と分かれてました。

けたたましい音楽と共に1日が始まるんです。

 

6時、全員でラジオ体操。

 

部屋は全て4人部屋で2段ベットと勉強机。

この時期、私達は先輩後輩のルールを覚えます。

入浴、洗濯でさえ、決まりごとがあります。

 

シャワーを使うのは3年生だけ、後輩は湯船のお湯を使う。

 

洗濯機も先輩が使うので後輩は手洗い。

 

学校が終わってから寮に帰るのですが自由時間は1時間ぐらいしかありません。

夕食、勉強時間、入浴時間とすべて決まっています。

 

今の時代に自分の洗濯物を手洗いする中学生っていないですよね。

 

親元を離れて11才そこその子供が集団生活をするんですが、

今思えば小学校時代から、お互いに親のことや近所のこと誰のお父さんは

何の仕事をして誰のお母さんはいつも何をしていて・・・

というのを熟知している田舎の関係だったことは、信頼関係を意識せずに

持っていられたから

ひどいホームシックにかかることはなかったんだと思います。

 

都会であったり、大きな組織の中では、誰かと気まずい思いをしたり、

嫌いな一面を見たら、すぐに関係を放棄してしまいますが、

こういった集団の中では、知らぬ間にその人の「いい面」を見つけて

友だち関係を保とうとするという、意識しない行動がでるようです。

 

誰も100%馬が合う関係なんてないですよね。

 

私の田舎での暮らしと寮での生活は、そんな人との関係や自分のスタイルづくりになにか影響したかもしれません。

(自分では、よくもわるくも自覚できてませんが・・・笑)

 

さて話がそれてしまいましたが、寮には寮監がいます。

 

ちょっと怒ると怖いです。

男子生徒はよくドツカレていました。体罰ですが、

いつもは親子のように親からあずかった大事な子供を

「どうにかしてやらんといかん」と思ってくれてたから、頭で考えてからじゃなくて

悪いことしたのをみつけたら、本能的に手がでちゃうんでしょうね。

 

K寮監は、無精髭もあって無骨な人でしたが、笑うと抜けて無くなった前歯が印象的でひとなつっこい顔になっていました。

(今なら、うちの医院で治療してあげられるのに・・・・^^;)

 

次は寮母さんと食事などを作ってくれるおばさんたち。

 

それが寮生のお母さんだったりすることもあります。

 

だから、本当に大きな家族の集団という感じでしょう。

 

それと、毎日交替で寮の宿直に来る中学校の先生1人(男子教論です)おっちゃんもおれば若い先生もきます。

 

さてさてどんな寮での一日がはじまるか・・・それは次回のおたのしみ♪

 

《次号へつづく・・・わたしの将来に大きく関る人との出会い》

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