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今年も地域貢献と自分の勉強の為、香川大学病院で行われた口腔がん検診の検診医をやらせていただきました。

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去年、初めてのがん検診と、口腔がんについての記事を書いてはや一年、最近は時の流れが異常に早く感じます・・・。

去年書いた記事を読み返してみると、(バックナンバーをお持ちの方はぜひ読み返して見てください(笑))外気温2.5度で暖房が効くのを待ちながら、上着を羽織って記事を書いていたようです・・・(涙)診療室でも寒かったためヒートテックを2枚がさねで着ながら頑張っていたそうです。

 

ちなみに今年はというと、みなさんもご存知のように、去年を遥かに凌ぐ寒さで、何年もまともに降ったことがない香川で、2回も積もるほどの雪を経験し、そんな中、年末に部屋の暖房は壊れ、急遽付け替える羽目になり、何日も暖房なしで過ごさなくてはいけなくなり、あまりの寒さにヒートテックをついに3枚がさねにするという英断を下すも、診療するときに袖まくりすると、3枚分なんで分厚くなって締め付けられて、腕の血流が止まりそうになり、結局2枚重ねが限界だったと知ったりと、去年以上に寒さに苦しめられています。

いろんな意味で早く春が来て欲しいものです(笑)

 

さて今年のがん検診ですが、松井教授を始めとする香川大学の先生方と、私たち外部から参加するがんセミナーの修了者とで検診医をさせていただき、事前に申し込まれていた香川県の県民の方100名以上を拝見させていただきました。

 

今年は当医院に通院されている患者様も申し込まれていて、偶然にも渡しが拝見することができました。もちろんその後ガン専門医の先生によるダブルチェックはうけていただき、どちらの診断もガンは見当たらないという結果でした。

 

その他にも、参加された県民の方の多くは何かしらお口の中に出来物が出来ていたり、痛かったり、気になることがある方でしたが、今年も幸いなことにがんと診断された方は1人もいらっしゃいませんでした。

 

それではやりがいがなかったのでは?、そんなに見つからないならがん検診なんか毎年しないでもいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、そんなことは決してありません。

 

以前私が書かせていただいたニュースレターの「口腔がんについて」でもお書きしましたが、(これまたバックナンバーをお持ちの方はまた読み直してみてください!!こっちはかなり真面目に書きましたので(笑)お持ちでない方はぜひ受付やスタッフにお問い合わせください)

口の中にできるガンは全ガンのうち1パーセントほどと言われています。

しかしこの口腔がんはどんどん増え続けている病気でもあり、40年ほどで4倍近くになり、また、死亡率も30年前に比べると2倍以上になっている、決して侮れない病気なのです。

 

しかし、この口腔がん、その多くを占める「扁平上皮癌」は早期発見さえできたら100%近く治すことが可能な病気でもあるのです。

 

普段自分の口の中になど興味がなかった方が、偶然目にしたがん検診の記事を見て、

「口の中にもガンってできるんか!!」と知ってもらえただけで、そして自分の口の中に興味を持って、鏡で見てくれただけでも、ひょっとしたら早期発見の糸口になるかもしれないのです。

 

そして、そんな方々が「せっかくタダなんだし」ぐらいのノリでもいいので、検診に参加していただけて、その中からわずかでも将来ガンに変化する可能性のある病変を見つけられたなら(このような状態の方は今回もいました)、その方はきっとその後そこを注意して毎日鏡で見るでしょう。そこがそれ以上悪くならなかったとして、ほかに何かができてもきっと早く気づいてくださるでしょう。

 

病気であること、ガンであることを見つけ出すだけが検診ではないのです。

今はできていない、または今はまだそこまでではないが将来注意が必要だよ!ということをお知らせするのも検診の大事な側面だと私は思います。

 

おそらく来年からも毎年この検診は続いていくと思います。興味のある方はぜひ受けられてみてください。無料で、しかも教授の講義も受けられます(笑)私もできる限りまた参加させていただきたいと思います。

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