いきなり「総力決戦」なんてことで始まると,いったい何と戦うの?

って勘違いされてしまいそうですよね(笑) 

 

いえいえ・・・そうではありません。

 

我が家の長男の「入試面接」での一幕であります

 

某高校への推薦面接を受けるにあたり,倍率が3倍近くあることから家ではその対策を

練ることにいたしました。

 

あーだこーだと思案した結果,まず家庭内で

 

「常に面接環境を設定する」

「常に丁寧語を使う」

 

ということで,居間から出てトイレに行く時も,お風呂に行く時も・・・

一礼して,「失礼いたします」(手には着替えなど持っていますが・・

 

居間に戻ってくる時は「コンコン」

「入室して」一礼

「お願い致します」(お風呂のあとなんか,パンツ一枚ですが)

 

だめっ!指先が伸びてないっ ダメ!

お辞儀と言葉が一緒になっとる!

お辞儀の角度が悪い!

 

なんて,親の指導がはいりますと,パンツ一枚でも,また最初からやり直しという具合で,ほとんどお笑いの世界でありましたが,そうこうしていますと,そんな情報が,院長,マネージャーにも入り職場で話題となってまいりました。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが,マネージャーのお母様の弘子先生(私たちは,いつもこう呼んでます)は,企業や役所などの職員研修の講師をされたりするなど,その道のプロフェッショナル!

もちろん,院長やマネージャーもこのノウハウは十分にもっていらしゃる方達ですから,この事態を傍観しているようなお人柄ではありません。

 

「連れていらっしゃい!」

 

ということで,弘子先生のご自宅に戦々恐々()の息子を連れて行くようになりました。

 

「学生服着てきとらんじゃないか!こらー!」とまあ,さっそく院長の指摘から始められ,次々と浴びせられる面接想定の質問は,息子をこれでもかこれでもかと追い詰めてまいります。(母;もっとやって~)

 

返答につまるようなものなら,熱い指導が室内にこだまします(ふふっ)

帰るころには「ぐったり」の15歳男子

「総力決戦」

 

もう,息子一人の戦いではなかったように思います。

 

いろんな人が協力してくらました。そして力を貸してくれました

思い起こせば・・

 

新枝先生には九州での初の学会発表という大事な日に

バスなど乗り継いでもらい,あの有名な学問の神様「太宰府天満宮」まで

わざわざ,有名な「合格祈願の鉛筆」を買いに行って頂き

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(ちなみに,この日先生はせっかく九州まで行ったのに大宰府天満宮が余りにも遠い場所だったために,どこも行けなかったようです!)

 

院長,マネージャーには福岡の神社「筥崎宮」で絵馬に合格祈願を書いていただきました

息子の受験をご存知の患者さまからもよく声をかけていただきました

 

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みんなに気にかけて頂いたそんな息子は試験当日

自転車で一人,試験会場(高校)へいくのですが,これまで数回行っているにもかかわらず・・・

道に迷う息子

 

もう冗談みたいでしょ(笑笑)

 

汗だくになって試験会場ギリギリセーフ。

弘子先生たちの猛特訓と汗だく状態がなにより気持ちをリラックスさせたのか,とても緊張する本番に弱い息子曰く

「全然緊張せんかった。なんでやろ?」とのことでした

そして,合格発表の日

 

一人で自転車で合格発表を見に行ったのですが,しっかり自分の番号を確認してきたとのこと。

とてもうれしかったことでしたが,周りには喜んで万歳している子もいれば,落ち込んでる様子の子もいたらしく,その場は残念がっている人にも留意して,淡々として帰ってきたとのこと。

私は,その事を聞いて,合格よりも何よりも,そういう配慮ができた息子の行動がうれしかったことは言うまでもありません。

 

どうしてもその高校で,好きな部活をして勉強もしたいと願っておりましたので,部活に込めた熱意と,ややボーダーぎりぎりの成績での挑戦は,このようにしてすぎていきました。

 

といっても,これが始まりでもありまりますから,支援していただいたたくさんの皆さんの好意をムダにしないよう,3年間,いやこの先ずっと頑張ってもらいたいと,母は思っています。

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