歯を失う理由・・・なんでしょうと皆さんに聞けば、間違いなく1位はこれでしょう。

「虫歯」!!

 

じゃあ虫歯を予防するのにどうしたらいい?と聞いたら、間違いなく1位はこれでしょうね。

「歯磨き」!!!     

 

確かに虫歯、歯周病は歯を失う理由の2トップです。

 

虫歯も、大きなくくりで歯が壊れる、割れる、穴が開くことを言うのなら、原因は虫歯菌、過剰な、暴力的な力(歯ぎしり、過剰に集中した噛む力、親知らずなど・・・)といろいろ考えられますが、今回は皆さんが一番に思いつくであろう「虫歯菌」が原因の虫歯と、その対策についてお話ししようかと思います。

 

 

まず、虫歯菌はなぜ歯に穴をあけていくのでしょう??

 

ばい菌が歯をかじっているのでしょうか?

 

答えはNO!!

 

虫歯菌のエサは人間の歯ではありません(笑)

 

虫歯菌のエサの主なものは「糖(スクロースなど)」です。(そのほか炭水化物などもエサにします)

 

              お砂糖を使って虫歯菌がまず歯にくっつき、プラーク(ばい菌の塊のような物)をつくっていきます

 

    その中で虫歯菌が糖や炭水化物をエサに乳酸やギ酸という「酸」を作り始めます。

    お口の中に酸がいっぱいに・・・((+_+))酸性になっていきます。

    Phがあるライン(エナメル質で5.5以下、象牙質はなんと6.3以下)まで下がると歯は溶け始めます。(Phは最大14で、アルカリ性~7が中性~それより数値が小さくなるほどどんどん酸性に)という風に、歯は溶かされていきます。

 

 

さすがにずっとお口が酸性のままだと歯がなくなっちゃうので、体も中性に戻す機能を持っていますが、その「体の中性に戻す機能」を超えるほど虫歯菌がたくさんエサを食べられると虫歯は進行していってしまいます。

 

ちなみに「体の中性に戻す機能」の大きな一つに、「唾液」がありますが、この「唾液」の質や量には大きな個人差があり、唾液の量が多い人、中性に戻す作用が強い人はもちろん虫歯になりにくいですし、お年寄りのように唾液の量が減少してしまったり、もともと中性に戻す作用が弱い唾液の質の方は、その量を増やしたり、質を変えるのは難しいです。

 では、そんな方は虫歯なり放題なのをあきらめるしかないのでしょうか?

 

 

そして、先述の「歯磨き」ですが、歯並びが極めてよく、普通に磨けばあっさりばい菌をのけられる方は楽なのかもしれません。

 

しかし、そんなことはほとんどいませんし、歯並びが複雑だったり、矯正などのような装置を歯に付けていたら、なかなか簡単には虫歯菌を磨きとるのも難しいでしょう。

 

そして、たとえどんなに頑張って磨いても、お口の中に1度でも虫歯菌が感染したら、完全に0にすることは不可能です。

 

ではいったいどうしたらいいのでしょう??

 

吉本歯科医院でも矯正されている方や、虫歯になりやすい患者様はいらっしゃり、いくつかの対策をご相談させていただいています。

 

一つ目は音波歯ブラシ「ソニッケア」

 

 

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これはフィリップス社というところが特許を持つ、特殊な振動数で動く電動歯ブラシで、毛先がふれているところはもちろん、正しく使えばその振動の力で唾液などに水流を作り出し、毛先が当たっていないところの汚れまで取り除くことが出来ます。

詳しくは院長の過去のニュースレターの記事に書かれていますので、そちらをお読みください。

また、スタッフにもお気軽にお尋ねください。効能や、他者の音波歯ブラシとの違い、正しい使い方など、お話しさせていただきます。

 

そしてもう一つはフッ素です。

 

 

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こちらは汚れを取り除くというよりは、歯そのものを強くして、虫歯になりにくくしたり、お口の中を虫歯になりにくい状態にする効果があります。

 

続く

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