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今回登場していただく患者様は、当医院で矯正治療を行われ、それをきっかけに歯科の世界に興味を持って、なんと広島大学の歯学部衛生士学科に入学、私のかわいい後輩となってくれた石川美紅さんです。

今回は広島大学の先輩後輩ということもあって、マネージャー、カウンセラーに代わり、私新枝がインタビュアーをさせていただきました。

美紅さんが矯正を初めたのは中学二年生の頃、前歯が斜めになっていることにお母様と気がつき、それまで通っていた歯医者さんで矯正治療についてご相談されたのがきっかけでした。

 

しかしその歯医者でくだされた診断は、糸切り歯を2本抜いて歯を並べる、「抜歯矯正」でした。

 

「大事な歯をまだ綺麗なのに2本も抜くなんて!!」

 

とショックを受けられ、なんとか他の治療法はないかとインターネットで様々な病院を検索されたそうです。その中でヒットしたのが当医院の「非抜歯矯正治療」でした。

 

お母様と一緒に受診され、当医院で治療された方の症例や、院長から、「歯は28本全部揃って1つの家族、誰ひとり欠けても本当の機能や力は出せないんだよ。

その影響は口だけじゃなくて体のいろんな所にまで影響するんだ。」と聞いて、ここでの治療を決心されたそうです。

 

当医院での治療を終えられた今、これまでの感想をお聞きすると、

「矯正治療中は、舌側に入れる装置の違和感やしゃべりにくさに苦労はあったけれど、終わった今は抜歯せずに済んで本当に良かった。周りの同級生もいっぱい矯正していたけれど、皆どこかしらの歯を抜いてたから。」

 

お母様も

「見た目もが全然変わって、歯を見せて堂々と笑えるいい笑顔になった」

とお話されていました。

 

「非抜歯矯正」は技術的にとても難易度が高いため、ほとんどの歯科医院では行われていないのが実情です。

 

そのため「抜歯矯正」は矯正治療では主流であり、他医院で下された診断や治療方針も決して誤った物ではありませんが、今回このお二人が抜かずに治療できた結果にご満足頂けてた事に、お話をうかがっている私もとっても嬉しく思いました。

 

しかもこの治療中に、院長からいろんな話を聞いて、歯の大切さ、奥ぶかさを知り、また、自分の治療経験から患者さんの痛みや苦労もわかるので、それを活かせる仕事に就きたいと、歯科の道を志すようになり、見事国立広島大学の歯学部衛生士学科に合格、今は広島の大学病院で充実した毎日を過ごしているそうです。

 

高校の先生からは、医療系なら看護師もいいんじゃないかと勧められたそうですが、あまり病気をしないので医者や看護師には馴染みがなく、ずっと通って馴染みがある歯科衛生士になりたいと初志を貫徹されました。

 

その入試の時も、提出する志望動機や、面接でご自身の経験や院長から学んだことが大いに役に立ったそうです。

 

広島大学では、私の時もそうでしたが、歯科だからといって口しか診ないような医療者になるな、医者や看護師に負けないくらい全身に対しても造詣を深く持ちなさいという教育を受け、幅広い目で患者さんを診れる衛生士になるべく日々頑張っていらっしゃいます。

 

最後に美紅さんからこれから矯正を考えている方へ、また歯科を目指される方へのメッセージをいただきました。

 

「矯正は、歯を動かしだしたはじめの数日は大変だけど1週間もしたらなれるから大丈夫。最終的にはきっとやってよかったと思えるし、私のように見た目だけじゃなく人生も変わることだってある素敵な治療です。頑張っただけの価値はきっとあるので頑張ってください。

 

歯科の勉強では、お互いに学生同士で治療する相互実習で個人差というものを実感しました。

一人一人みんなお口の中や見え方は違って、自分の口に自信が持てない人は、笑うときに手で口を隠す方もいる。そんな人が自信を持って堂々と笑えるようになるお手伝いができるやりがいのある仕事です。やってみて損はないと思いますよ。」

 

インタビュー中もずっと素敵な笑顔を見せてくれていた美紅さん。

こんな風に感じてくださって、いい方向に人生が変わったと思っていただけるなら、そして私たちと同じ世界を目指してくれるなんて、本当に歯科医師冥利に尽きます。

 

願わくば第2第3の美紅さんが現れてくれるよう、これからも全力で治療に当たらせていただきたいと感じました。

 

そして、九州大学出身の院長は怒るかもしれませんが、もし歯科の道を志されるなら是非広島大学へ!!もしお考えならいつでも相談に乗りますので、私の後輩になってください(笑)

 


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