「相互理解」
なにやら、わかっているような・・・わからないような・・・?
その字のごとく、「お互い理解しあっている」状態なのですが、
実際は、「片方が説明して納得する」的なことが多いように思います。
仕事をしていても、患者さまと接していても、お互いの気持ちが通い合うには、
時間を要することもあれば、すうっと自然になることもあります。
先日、当院であったできごと・・・
スタッフみんなで食事前、飲み物でもと用意していたお茶を少しこぼしてしまいました。
瞬時に、フキンを取りに走る、研修医の新枝先生にマネージャーと二人感動してしまいました。
『気がつく』と言ってしまえば、一言で終わってしまいますが、
この出来事以外にも、ことあるごとに先手先手で、やるべき事・必要なことを読み、行動する姿勢には尊敬すら感じています。
いかにその場面場面を理解し、同じ目線で動いているかが、この「お茶こぼし」の一件をみてもわかります。
「相互理解」とは、そのようなものではないかと思わせてくれる、新枝先生の行動でありました。
「聞く」
このところ、他の歯医者さんから転院されてくる患者さまが増えています。
そんななかで「聞く」ことの大切さを特に思うようになりました。
といっても、音楽を聞き流すようなものでは、相手の伝えたいことは頭の中に入ってきませんよね。
子どもが、「お母さん、◯◯がね、◯◯なんだよ」と話しかけてきても、以前は、つい、聞き流してしまうことがありました
(んー(--:)今でも時々やってますが...ははは)。
その問いかけに、答えていない時、これは「聞く」ということができてないのだと思います。
「そうなの。◯◯なんだ。お母さんは、こう思うよ」
とか、相手の意見と、自分の意見と、その他の考え方や可能性をお互いに話し合うことで
生まれてくるものがあるのでないでしょうか。
そのことで、「絆(きずな)」や「信頼関係」、「安心感」を築くことが知らず知らずのうち
にできてくるんでしょうね。
家族でいると、つねに、そういう状態ですから、信頼関係とかいった感情をそのつど認識することはありませんが、仕事でお客さまと接しておりますと、意識していますので
非常に感じることがあります。
さて、話は変わりますが、最近は、あらゆる情報を得られる環境が整ってきたおかげで、医療の分野でも患者さまの知識はひろがっています。
なかでもインターネットからの情報は、時には患者さまを安心させたり不安にさせたりすることがあります。
そんな中で、当院に来られた方、転院されてきた方も例外でなく、不安を抱えてのお越しの方が多数いらっしゃいます。
「こういう症状だと、こんな治療がよいと聞いたのでですが...」
「○○歯科では、こうだと言われたのですが、ここはいかがですか。」
「こういう治療をしていますが、大丈夫なんでしょうか。」
etc...
私(当院)は、まず患者さまの不安をすべて聞きます。
そして、お客さまはどうなりたいか聞きます。
次に、当院はどう考えているかお話ししてまいります。
私はここ、吉本歯科医院で、お客さまへの接し方を学び、家族への接し方を学びました。
・・相互理解・・・
・・・聞く・・・
患者さまと同じ目線になり、意思のキャッチボールを通して、不安や悩み、時には苦痛を知り、病状や治療法を知りつくした時に「信頼関係」と「安心」を呼び、はじめて最適の治療をおこなうことができると思っています。