~前回よりつづき~

♪キンコンカンコーン♪
さて、2時間目の時間です

下図のAさんとBさんのレントゲン写真の違いについて見てみましょう


(レントゲンの濃さに違いがありますが、これは現像液の関係なので・・・・あしからず)


全体的骨吸収のコピー.jpg

(全体的に骨吸収がおこっているレントゲン写真)↑

 

交合性外傷による骨吸収.jpg

(右上1本に骨吸収がおこっているレントゲン写真)↑

 

まず、レントゲンに線で丸く書いてあるところをみてください。

この部分は骨がないところです。

さて、このお二人の患者さんは、他医院で重度の歯周病と言われたあと、治療のため

吉本歯科医院にいらっしゃいました。

【吉本歯科医院、院長、吉本彰夫の診断】

 

このお二人のレントゲンからは、骨のなくなり方に大きな違いがみられます。

骨がなくなった原因として
「バイオフィルム」と「かみ合わせ」の二つの事由が要因ではないかと思われました。

https://www.8181118.com/menu/03info.php

歯周病についてはこちら↑

【バイオフィルムとは】
歯周病菌などの悪玉菌が、歯の表面に付き、他の細菌といっしょになって住みやすい共同体

(集落)コロニーを作ります。
やがて、コロニーはしだいに合体していき、細菌・多糖体とその副産物の集合体を形成します。
このような集合体を「細菌バイオフィルム」と総称します。

こう言うと、
「あっ!じゃあ、歯石を取っていたら、バイオフィルムにならないのか!」
と思ってしまいますが、

歯石除去だけで予防できる場合とできない場合があります。

だってね、歯周病には代表的な4つの悪玉菌をはじめ、歯垢の中には700
種類とも言われる菌がいるんですよね。(きゃ~コワイ)

お口の中は人体の中でもっとも細菌の種類が多いところといわれているんです
よ。

ただ...正しい歯ブラシの仕方やこまめに歯石を取ることで予防はできますが、
でもそれだけでは不十分なため、歯周病にかかりやすい体質を改善することが
大事なんですよ。

【糖尿病と歯周病は大の仲良し】

糖尿病は歯周病を悪化させると同時に歯周病が糖尿病を悪化させせることも解明されつつ

あるそうです。

糖尿病があると免疫機能:体を守る細胞の働きが低下し血液の悪化により傷の治りが悪くなります。


このように、歯周病細菌感染症は全身の健康にも関わりがあります。

【かみ合わせが原因】

まずレントゲン写真でみると、かみ合わせのわるい場所の骨がなっくなってると思われます。
やはり、かみ合わせを良くする治療も必要なのです。

歯周病の診断には一般的に「歯周ポケット検査」を行います。

ただこの検査は精密とは言えない場合もあります。

なぜなら、ポケットの奥の組織は柔らかいので深さを測る器具を入れる力の強さによって

12ミリぐらいの差がでたり、歯の向きによって測る角度により誤差が生じることもあります。
ます。




軽度の歯周病.jpg 

■軽度の歯周病

歯と歯の間に歯垢がたまり、歯茎が腫れ、出血する。レントゲンで歯茎の中を見ると骨は健康な状態でしっかりとある。

 

 

 

中度の歯周病.jpg

■中度の歯周病

 

歯垢が固まり、歯石となり歯ぐきの中に入り込んでいる。レントゲンで診ると骨が減ってきている。まだ、歯が動くまではいかない。

 

重度の歯周病.jpg

■重度の歯周病

肉眼からも歯石が見える。レントゲンで見ると根っこの先端だけに骨がある。歯はぐらつき膿がで。痛みもでる。 

 

 

 

【歯周病の怖さ】

現在の医学では歯周病は治りません。(またまたキャ~!)

糖尿病と同じで、今の状態を悪くさせないように予防するしかありません。

歯周病はむし歯と違って痛む症状が出ずに進んでいくことが多いといえます。

とにかく、予防のため、、歯磨きもきちんとして、まずは歯の診断をしましょう。
ほんとに、歯の根を支えてる骨が一度なくなると新しく骨ができてくることは
ありません。

ちょっと、こわ~いお話しになりましたが、一度来てみてくださいね。

キンコンカンコーン
これで、この授業はおわりです

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