こんにちは。吉本歯科医院のカウンセラー森下はるみです。

今日は顎関節についてお話させて頂きますね。

 

まず下記のAさんのレントゲン写真を見てみましょう。

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レントゲンの黄色い◯部分が顎関節です。

左右の黄色い部分の骨の形、大きさの違いが分ると思います。

左に比べて右が細くなっています。

人間の身体はだいたい、左右対称にできています。

両手足をみても左右対称ですよね。

顎関節も正常な方は左右の長さ、形がだいたい同じです。

では、なぜこのように左右が違ってくるのでしょう。

 

この患者さまに対する院長、吉本の診断は次の通りです。

「咬み合わせ」と「右上奥歯ぐきの中に埋まっている親知らず

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Aさんの口腔内写真です↑

 

吉本歯科医院では、院長の診断により、まず親知らずを抜いて全体の咬み合わせのバランスを

診ます。その後、矯正治療か、マウスピース治療が必要であると考えます。

歯の形、大きさは前歯、奥歯、犬歯と噛む機能によって決まっています。

必要があてその場所に生えているわけです。

歯の形、咬み合わす場所、歯の向きにはそれぞれ意味があります。

これらのバランスが崩れた時、顎に負担がかかり、顎関節の症状が出てきます。

 

では、顎関節症の症状とは?

1、噛み締めると耳の辺りが痛い

2、引っかかる感じがして口が開きにくい

3、朝起きた時、こわばった感じがして口が開きにくい

4、あごを開けようとするとカクカクと音がする

5、あまり大きく口が開かない

などがあげられます。

 

吉本歯科医院での顎関節の治療法は

①咬合改善

モノを噛む時、歯は上下にカチカチと噛むだけでなくギリギリとすり合わす動きをします。

歯には山、谷、と高い部分と低い部分があります。

生えたばかりの歯にはこの山、谷がしっかりありますが長年使っていると高い部分が磨り減ってきます。お年寄りの方で歯がしっかりとある方はこの自然なすり減りが全体的にみられます。

歯並びが悪いと、正常に噛めず歯の山の部分同士が当たるので、それ以外の歯は左右、後方へと無理にずれていくので知らないうちに顎関節に負担がかかてきてしまいます。

まずは咬み合わせを治すことが大事になりますが、そこまでしなくても全体的に咬み合わせの調整をすることによって改善される場合もよくあります。

正常な咬み合わせにすることで、顎へのバランスがよく加わります。

②マウスピース療法

夜寝る時に、マウスピースを歯に装着します。

就寝時は日中よりくいしばりが強く、上下の歯同士が強くあたっています。

マウスピースを入れることにより歯の当たりを和らげ顎への負担を軽減します。

 

でも、顎関節をレントゲン写真で「ここ」って言われても、よく分らないですよね(--;)。

それを写真でご説明しますね。

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指で触っているところが顎関節です。開け閉めするときに、動きます。

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動くというか、硬い骨が飛び出るような感じが手に伝わります。

正常な場合は、左右同時に動きます。顎関節に異常がある場合は、左右がズレて動きます。

自分でも確かめられますので、手を当てて調べてみましょう。

 

ちょっと専門的になりますが、顎関節の仕組みについてお話します。

顎は頭蓋骨からぶら下がるようにくっつき、上の受け皿と、握りこぶしのような下顎骨の頭があります。

口を開け閉めするとき顎の中では、どういう動きをしているのか、この握りこぶしのような下顎骨の頭は回転滑走するように動きます。

そのとき上の受け皿と下顎骨の頭が直接は触れません。

その間にクッションのような役目をする関節円板という軟骨がありますこの関節円板があるので顎はスムーズに動くことができているのです。

そこで、噛み合せが悪いと顎の間接にゆがんだ力が加わり、この握りこぶしのような下顎骨が変形し関節円板がずれ、口を開けたり閉めたりする時にカクカク音がしたり、痛みがでる「顎関節症」になるのです。

 

「咬み合わせ」や「親知らず」が原因で顎関節症の症状がでることは

本当によくあります。

当院では、全ての歯科治療を「咬み合わせ」を基本として診療計画を立てております。

お心あたりのある方はどうぞお気軽にご相談下さいね。

 

では、本日の顎関節講座は終了です(^^)

次回も実際に吉本歯科医院で行なわれている症例をもとにお話させて頂きますね。

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